いも煮は山形の秋冬に活躍する

寒くなってくると恋しくなるいも煮。

秋口になり、いも煮会が行われたニュースを聞くと私は秋になった事を実感します。東北地方以外の方には、ピンと来ないかもしれませんが、いも煮会とは会社やサークルの仲間が河川敷に集まり大きな鍋を囲んで賑わう季節行事です。

アツアツを食べて体も心も温まりましょう!

山形風いも煮

毎年9月、山形市では「日本一の芋煮会フェスティバル」が、山形市馬見ヶ崎河川敷で開催されます。このフェスティバルは全てが規格外。

直径6mの大鍋に、里芋3t、牛肉1.2t(黒毛和牛の山形牛です!)、こんにゃく3,500枚、ねぎ3,500本、醤油700ℓ、隠し味に日本酒50升、砂糖200kg、水6tを入れ、6tの薪で煮炊きします。

大きな鍋をかき混ぜるのに使われるのは、新車のバックフォー。

とても大きな鍋を使うので完成までは多少時間はかかりますが、とても美味しいいも煮が味わえます。

フェスティバルが終わると、大鍋は会場の近くに展示されるので撮影をすることもできます。是非探してみてくださいね。近くでみると大きさに圧倒されます。

芋煮会の大鍋

いも煮は、山形空港でも食べることができます。

山形空港

国道113号線をドライブするなら、道の駅いいでへ。雪の多い地域で食べる芋煮は美味しさをより実感できます。

いいでの芋煮

寒い時期になるとお出かけをするのが億劫になりますが、冬の山形には見所一杯です。

まずは、尾花沢市にある「銀山温泉」。NHKの連続テレビ小説「おしん」の舞台として一躍有名になりました。銀山川にかかる橋から温泉街を眺めると、風情ある景色が美しいです。

日帰り客は駐車場を探すのに困ると思います。10~14時までは日帰り客用に駐車場を貸してくれる場所があります。雪がよく降る地域なので、冬に行く場合は覚悟していってください。

銀山温泉

続いては、蔵王の樹氷をご紹介。スキーやスノーボードはちょっと・・・と言う人でも大丈夫!!

12月末から3月上旬までの週末を中心にツアーが開催されています。

防寒対策をしっかりとしてから向かいましょう。樹氷鑑賞の時間は夜に設定されているうえに、標高はかなり高くなっていますので気温は・・・。これ以上は何も言わないでおきます。

そもそも樹氷とは、針葉樹のアオモリトドマツが雪と氷に覆われて出来る自然現象の事を言います。12月から徐々に出来始め、2月に最盛期を迎えます。最盛期の樹氷はとても大きく迫力満点です。別名・スノーモンスターとも言われます。

樹氷

山形蔵王山山頂で見られます。形が「えびの尻尾」に似ています。

樹氷を鑑賞した後は、山形蔵王温泉で体を温めて下さい。

いも煮を食べて温まるも良し、温泉に入って暖まるのも良いでしょう。寒い時期の山形にはたくさんの魅力があります。