大内宿の高遠そばは箸がネギでビックリ

福島県南会津郡下郷町の大内宿(おおうちじゅく)に、ネギが箸の代わりをする変わったご当地グルメ「高遠(たかとお)そば」があります、ねぎそばとも呼ばれています。

ネギが箸の代わりになるのか?ということで実際に食べに行ってきました。

高遠そばは、大内宿にある三澤屋さんで食べることができます。2015年3月に行った時には、大根の煮物とたくわんの漬物が付いてきました。
【大内宿:福島県南会津郡下郷町大字大内字山本26-1】

そばと一緒に本当に長いネギが運ばれてきました。さっそくやってみることに。やっぱり、ネギでそばをすくうのは難しいかなと思いきや・・・。

意外に取れる!!

結構簡単に食べることができます。箸と違いすくうことしかできませんが、そばを食べるのには十分です。

食べづらいという方は、箸を使ってもいいと思います。私も短くなって持ちづらくなってきてからは箸を使って食べました。

子供がおもしろがって興味を持つかもしれません。しかし、注意が必要です。

そばと一緒に薬味としてネギをかじりながら食べるのですが、このネギは辛いです。大人でも食べ過ぎるとツーンとなるので、気をつけてください。

大内宿は観光地としても人気があります。私が行ったときにも、駐車場には観光バスや県外ナンバーの普通車など、多くの人が訪れていました。店内で高遠そばを食べていたお客さんは、静岡の藤枝から観光で来たとおっしゃっていました。

江戸時代に宿場町だった町並みをみることができます。冬には茅葺き屋根に雪が積もり、趣があります。写真はもうすぐ春が訪れようとしている3月のもの。

下郷町にある新観光名所福島三十景のひとつ「塔のへつり」にも行ってきました。

南会津は車で移動するほうが便利ですが、観光スポットと変わったご当地グルメの両方を楽しめる大内宿は、ゴールデンウィークにはすごく混むのでご注意ください。

冬に行く場合は、大内宿までの道路は山道で雪がかなり積もるので、現地のプロのドライバー(タクシーやシャトルバス)にお世話になるのが賢明です。

最後に大事なことをひとつ。一般的な高遠そばは、ネギを箸代わりに食べるそばのことではありません。

大根の絞り汁をつゆとして食べるそばで、発祥地は長野県伊那市高遠町。伊那市では「辛汁そば」とも呼ばれています。

今回紹介したのは、大内宿にある三澤屋さんの高遠そば。他のお店でネギが出てこないなどお間違えのないようにして下さい。会津にも高遠そばを食べられるお店がありますが、ねぎそばは三澤屋さんのオリジナルです。