リアス式海岸の先端に位置する女川町は、牡蛎や帆立貝、銀鮭などの養殖が盛ん。さらに、さんまの水揚げ量が全国有数のこの町で新たなご当地グルメを探してきました。
東日本大震災後、女川駅前から女川湾の方へレンガみちが整備されました。
女川駅舎には「女川温泉ゆぽっぽ」という温泉施設や展望台が造られ、展望台からは女川湾を一望出来ます。天気の良い日の眺めは綺麗です。
レンガみちには、食事処からお土産屋さんが立ち並び目移りしてしまいます。
時間はちょうど昼過ぎ。
以前、来た事がある友人には申し訳ないとは思いましたが、レンガみちから少し離れた中華料理店が気になった私の希望で「金華楼」へ。
【住所:宮城県牡鹿郡女川町女川浜字女川136-13 】
友人は、唐揚げ女川カレー、私はパイコー麺を注文。震災時に炊き出しとして振る舞われた話題のカレーが、女川カレーとして商品化されています。
パイコーの衣に、女川カレーが使用されていました。
食事を終え、レンガみちを散策。段ボールで製作されたランボルギーニを見に行きます。細部までこだわっていて、素晴らしい完成度でした。
近くに、気になるのぼりが飛び込んできました!「さんま定食」の文字が。
2人の感想は同じで「失敗した・・・(苦笑)」
満腹になるまで食べてしまったのでもう入りません・・・きちんと全部見ないで決めてしまった私に責任があります。友よゴメン。
重い体を動かしながら、店内に入りお土産を探すとピッタリの物がありました。
「さんまパン」
一口食べるとサンマの風味が口いっぱいに広がります。
「いきなりサバ太郎!」
こちらは、ビールのお供に最高です。
この日の夜、私は、 「いきなりさば太郎」 を食べながら 「サンマ定食」 を食べ損ねた事を 「いきなり後悔」 しました。
ちなみに 「いきなり」 とは、こちらの方言で 「とても」 や 「もの凄く」 と言う意味で使われます。
※ 「突然後悔した」 と言う意味ではありませんよ (苦笑)。
あれから3年後。
前回、食べそびれた秋の味覚のサンマがどうしても食べたくなり女川へ行って来ました。今回は石巻駅に車を止め、石巻線で向かいます。
女川駅目の前のハマテラスは、休日と言う事もあり大変賑わっていました。前回は食事後に見つけた焼きさんま定食の幟も発見し、今年は水揚げが少ないので心配していましたが食べられそうです。
そんな中、向かった先は・・・
ハマテラスを通り抜け歩いているのは私だけですが、迷走している訳ではありません。お店はこちらです。
女川地方卸売市場3Fにある市場食堂さん。
名前からして美味しそうなお店のような気がします。
当初の予定では、焼魚定食 (サンマ) を食べるつもりでしたが刺身定食にも惹かれ迷ったあげく、刺身定食と単品でサンマの塩焼きをオーダー!!
ワクワクが止まりません。
先に刺身定食が出て来ました。
マグロ・エビ・イワシ・ホッキ貝にクジラ!!は確認出来ましたが、案内によると他にもヒラメ?、スズキ?、サワラ?、わかし? (ブリの幼魚) の9種類ほどの刺身が盛り付けられ大変豪華です。
まさか、クジラまで出て来るとは思っていなかったのでテンションUP!!
しかもこれで1,300円とは安い!!
間もなくメインのサンマも焼き上がりました!!
程よく焼き目が付いたサンマは美味しそう。
脂の乗ったサンマは大変美味しかったです。サンマと刺身を交互に食べるとご飯が全然足りません。 (泣)
どちらも大変美味しく頂き満足した私は、帰りの電車まで1時間ある事と、天気が良い事を理由に次の駅まで散歩!?する事に。
まだまだ復興途中の街を眺めながら浦宿駅まで歩く事、1時間。食後の良い運動になりました。でも電車が来るまでまだ1時間程あります。
ここで待つか、次の沢田駅まで行くか。距離は4Km。乗る予定の電車を逃すとまた1時間待たないと行けないので送れる事は決して許されません。
ギリ間に合うだろうと甘い考えの元で再出発しましたが、これがハラハラする展開に・・・
スマホで確認しても中々駅まで近づかず、しまいには小走りに。歩道が無い個所もあり怖い思いをしながら駅へと急ぎます。
結果、何とか15分前に沢田駅に着き問題ありませんでしたが、相変わらず無茶な事をしている自分に苦笑い。沢田駅の看板もまるで私を今を表現しているかのようにボロボロ。
いい加減このような無茶な事は止めないといけないなと反省する気持ちと、電車に間に合ってホッとした気持ちと、市場食堂で食べた魚が旨かったのと色々な気持ちが交錯しながら石巻駅へと戻った私でした。